2013年4月28日日曜日

4:1バラン (旧Blog再投稿 元記事 2011年5月 5日)

LDGのATUでLWを使う際には4:1バランの使用が推奨されています。
ATUと一緒に購入したバランの外観と中身です。
















LDGの4:1バランは下記のような回路でした。














LDGのバランはBalance-Unbalancedと記載されていますが、
ツイッターでこのバランは本当にバランなのか、それとも単なるトランスなのかという議論になりましが、
GND側がトランスの中点になっているのでバランとして動作しているのだという結論になりました。
簡易的にバランの特性を測定してみました。
平衡側に200オームの抵抗を接続してリターンロスを測定しました。
















次に100オーム抵抗を2個直列にしてバランスを見てみました。







7MHz










14MHz







21MHz














28MHz











周波数によって多少ばらつきはありますが一応バランスはしているようです。
LDGのバランは防水があまりにお粗末なのと、知人にハイパワー用を頼まれたので
LDGと同じ回路でバランを作ってみました。



100W用にはFT-114 #43のトロイダルコア



200W用にFT-140 #43のトロイダルコア














作成したFT-140 #43バランのリターンロス
















FT-140 #43バランの通過ロス(1dB/Dev)
(同じ物を2個作り向かい合わせにしてありますので1個のロスは半分になります)












完成したバラン


6 件のコメント:

  1. こんにちは.
    どう見ても明らかに強制バランですよね.
    それを不平衡不平衡のインピーダンス変換に使うよう推奨するなんて,LDGってアンテナのこと解っているんだろうかと心配になります.

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  2. JE1SGHさん
    コメントありがとうございます。

    測定した限りでは一応平衡-不平衡出来ているようなのですが、
    BalancedなのにRFとGNDが明記されてます^^;

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  3. 面白い評価実験ですね。hi hi
    2つの巻線の結合が十分密なら概ね平衡になるので、まあ良いのでしょう。
    実際にはどんな平衡型アンテナ(DPとか)でも、周囲の影響は左右の
    エレメントに均等ではないので平衡度にあまり拘っても・・でしょうか。(笑)

    私は自作の逆V-ANTに3巻線型ソーターバランを作って入れています。
    効果のほどは明確にはわかりませんが、まあ気休めと言った感じです。
    (ローカルノイズの拾い込みの減少が主な目的です)

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  4. TTT/hiroさん、こんばんは。

    ちょうど2年前でしょうか、このバランはバランとして動いているのだろうかと言う話題になりましたので、ちょっと調べてみました。

    実際はメーカーはATUにワイヤーアンテナ接続するためのバラン?として発売していますのでステップアップトランスとして動作すれば良いと思っているのでは無いかと想像しています。

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  5. LVE/TOMOさん こんばんは。
    面白い実験結果を拝見しました。私もコイルの中点が入力のグラウンド側に接続されているので出力側は平衡かな、と思います。

    出力側を100Ω2本で終端して平衡度を見る場合、プローブは抵抗のホット側に当てて測っておられると思います。

    私の所でバランを作るときも、同じメーカーの緑画面のスペアナ(笑)でリターンロスを見て、オシロで抵抗二本のホット側の電位を見て平衡度を測っていました。最近、改訂版のトロ活を見ると、入力のグラウンドを基準にして二本の抵抗の中点電位を測定するとあり、抵抗のそれぞれのホット側を測って電位を比べる方が早いんじゃないか、と思いました。

    平衡度とロス、リターンロスがわかるようになって、ようやくまともな物が自作できるようになり、現在、50MHzのビームは自作のバランでやっています。

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  6. β教粗さん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    はい、オシロのプローブはホット側に当てています。

    バランはなかなか動作がわかりにいので奥が深く難しいですね。
    測定器が使える環境になると、以前作った物の特性をみて愕然とすることが多々ありますし、メーカー製の特性をみて「こんな物か」って思うこともありますね。^^

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